おもろいクルマづくり

おもろいクルマづくり#4【どノーマル化】

思えば昔からどノーマルが好きでした。
改造が昔から得意ではなかったのもありますが、ストック状態(=メーカー出荷時のまま)でどんな乗り味なのかの方に興味がありました。

「作り手の想いを感じるにはストック(状態)で乗らなアカン」
と、カワサキ時代にお世話になったテストライダーさんや先輩エンジニアから、飲んでる時によく教わりました。

両氏は9R B型(ZX-9R)の開発担当だったので、後に自身が中古のB型を買った時に純正ショックをOHしたり、
他の部品も出来るだけストック状態に戻し、作り手である両氏の想いをバイクから感じた良い思い出があります。

 

車の話に戻ります。

これから軽量化・アナログ化・ダイレクト化のアイデアをベース車に織り込んでトライ&エラーをしていきますが、
それぞれのアイデアによる変化を鈍感な自分が感じ取れるのか少し心配です。

そこで、軽量化の前にウチのベース車もストック状態に出来るだけ近づけることにしました。
というのも、現在のベース車は中古車ですが、車高調とSタイヤの組み合わせ。これがなんとも乗りにくい。

車高は標準マイナス20mm。硬いサスと太いSタイヤによりゴツゴツした乗り心地と轍であばれまくるステアリング。
違和感あります。

痛い出費ですが、サス&ショックとタイヤをどノーマルに戻しました。アライメントも再調整。

このどノーマル化により、軽快な乗り心地と操舵感を手に入れました。別の車両になったくらいの感覚差です。

これで、ようやくスタート地点に立てました。