クルマづくりを目指し活動をはじめると、
「どうやって設計しよう?」、「どこで作ろう?」、「何から手をつけよう?」、「開発費はいくらあれば足りるんだろう?」
などの疑問が湧きます
その疑問をいろんな方に相談しても、『クルマづくりは難しい』『お前らには無理だ』と言われ、スッキリした答えがもらえずモヤモヤする。
クルマづくりを目指す企業様の中にも、このようなご経験がある方がおられると思います。
私自身、仕事柄クルマづくりについてご相談いただくことが多いのですが、
完成時の達成感は伝えやすいけど、完成までの険しい道のりをご理解いただくことは非常に難しいと感じています。
私は過去に新興ベンチャー企業で0からの自動車開発にチャレンジし幸運にも量産までたどり着けたのですが、
今振り返ると「よく自分たちにこんなことできたなぁ」と思います。本当に奇跡の連続だったんだと思います。
量産までたどり着けたこと、0からのクルマづくりが出来たことをすごいことだとは1ミリも思ってないけど、
先が見えない真っ暗闇な道のりを、何度も壁にぶつかり手戻りしながらも諦めずに続けられたから、
結果的に量産というゴールまで到達できたんだと今は感じています。
クルマづくりへの想いとどんな逆境でも諦めない気持ち、まるでスラムダンク安西先生の名言みたいですが、
そんな想いだけでやっていました。実際には戦略も何もない単純で無謀な全力疾走でした。
でも今冷静に振り返ると、その真っ暗闇だった道のりの中にも大きな分岐点となるポイントがいくつかあり、
そのポイントをどう考えどう判断したかによって、ゴールに近づいたり大きく遠ざかったりしていたと気づきました。
それらの経験はエンジニアとしての自身の大きな財産であり、ナンバーナインワークスとして様々なクライアント様の
ものづくりサポートやアドバイザーをする上での基礎であり土台になっています。
チャレンジして、失敗して、痛い目にあって、そこから違うやり方を考えて、またチャレンジして、
というたくさんの失敗経験がエンジニアとしての私の礎になっています。
もし、クルマづくりを本気で目指す方々がおられたら、私自身の苦い経験と激しい失敗談を最大限に活用していただき、
真っ暗闇で険しい道のりをどうやって歩んでいけるかを、しっかりとクライアント様に寄り添い、時には耳障りなこともきちんと伝え、
大きな分岐点の前でその重要さをわかりやすく説明し、納得してその選択肢を選んでもらえるようなクルマづくりの伴走者になれればと思い、
それを伝えるためにクルマづくりサポートのブログを書くことにしました。